【お問合せ】
LCRメータを複数台使用すると測定値に誤差が生じます。
【回答】
複数の試料を近くに置いて、複数台のLCRメータで測定する場合には、お互いの干渉により測定誤差(測定値ずれ、ばらつき増大)が生じる場合があります。影響の程度は、距離、測定周波数、測定スピードなどにより変わります。干渉の影響を低減するためには、次の3つの対策が有効です。
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測定試料の距離、測定ケーブルの距離を離す。シールドする。
隣の試料の電圧による静電結合、または、試料電流による電磁結合が原因です。結合を低減するために距離を離してください。また、距離が離せない場合は、静電結合が原因の場合に試料間にシールドを入れることも有効です。電磁結合が原因の場合は、測定ケーブルのHc、Lc同士のツイストで磁束を相殺する、Hp、Lp同士のツイストで磁束の影響を受けなくすることも有効です。
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測定のタイミングをずらす
同時に複数測定する場合よりも、測定時間が長くなりますが、測定のタイミングをずらすことで干渉の影響を受けにくくなります。この時、トリガ同期機能を使用して、測定していないLCRメータの出力信号をOFFにすることもできます。
- 測定周波数をずらす
複数台のLCRメータの測定周波数が一致していると干渉の影響を受けやすくなります。測定周波数をずらすことで干渉の影響を受けにくくすることができます。これはLCRメータでは同期検波といって、測定周波数のみを取り出して測定しているためです。この効果は測定周波数、測定スピード、周波数の差などにより変わります。
【作成】2017年5月
※お客様から計測に関するお問い合わせのあった内容で、他の皆様にも参考になる情報を公開しています。
※詳細につきましては取扱説明書、製品カタログ等を参照していただきますようお願い申し上げます。