【お問合せ】
スラリー解析において、導電材料由来の緩和過程をどのように特定していますか?
【回答】
導電材料の含有率が異なるスラリーを解析し、Rratioの増減傾向から導電材料由来の緩和過程を特定することができます。
スラリー中の各材料の緩和過程は、材料によって周波数特性が異なるため、緩和過程の位置に差が生じます。
図1は、LIB正極合材スラリーのナイキストプロットです。スラリーのインピーダンスデータは、スラリーに含まれる材料(この場合、活物資、導電助剤、バインダー溶液)由来の緩和過程が合成されたものと考えます。インピーダンスデータを等価回路解析し3つの緩和過程に分離します。図中のオレンジ点が各緩和のピーク周波数です。
図1.LIB正極合材スラリーのナイキストプロットと等価回路解析結果
スラリー中の導電材料の含有率が異なるスラリーを解析したとき、含有率に応じてRratioも増減する緩和過程を、導電材料由来の緩和過程とします。このスラリーの導電材料由来の緩和過程は、緩和2(真ん中の円弧)です。
図2は正極合材スラリーの導電助剤比率を3段階に変えたときの、各緩和のRratio変化プロットです。緩和2のRratioが、導電助剤比率の増加に応じて、高くなっていることがわかります。
図2.正極合材スラリーの導電助剤比率に対する各緩和のRratio変化
【修正】2025年12月
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