【お問合せ】
絶縁抵抗試験と耐電圧試験の違いを教えて下さい。
【回答】
絶縁抵抗試験は、製品の感電事故・火災事故を防止するための試験であることと、絶縁物の機能または性能を確認するための試験であることという点では耐電圧試験と同じです。
人間は数mAの電流が流れると自由に動けなくなってしまいますので、耐電圧試験は絶縁破壊を起こさないかどうか、電流が流れないかどうかを良否判定します。“絶縁抵抗がいくら高くても、電流が流れてしまえば安全ではない”ということで、計測器は大きなパワーを持っており、絶縁不良があると、測定物を壊してしまうことも珍しくありません。このため、耐圧試験は破壊試験と呼ばれています。これに対し、絶縁抵抗試験は抵抗値を測定することにより電気が流れないこと(絶縁不良がないか)を検出します。絶縁抵抗が測定できればいいので、高い電圧は発生しますが大きな電流は流せません。絶縁抵抗測定は、耐圧試験の破壊試験に対し、非破壊試験と呼ばれています。絶縁抵抗の測定は通常の動作電圧の 1 倍から 10 倍の範囲の規定された直流電圧を印加し、その時に流れる電流値から抵抗値を算出します。その結果、規定値以上の絶縁抵抗があれば製品は安全であると判断されます。
各種安全規格の動向としては、絶縁抵抗試験を形式試験(性能試験)において行い、生産ラインでの全数試験は省かれています。しかし、日本国内のJIS規格や電安法対象製品の中には、全数試験を義務付けているものもあります。
耐圧試験で電流が流れないことを確認したあと、絶縁が壊れていないかを確認するために絶縁抵抗を測定することをお勧めします。
絶縁抵抗計ST5520/AC自動絶縁耐圧試験器3174
【修正】2025年9月
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※詳細につきましては取扱説明書、製品カタログ等を参照していただきますようお願い申し上げます。